少子化に関してのデータに関してここにまとめておきます。
合計特殊出生率(TOTAL FERTILITY RATE / 人口統計上の指標で、一人の女性が一生に産む子供の平均数を示す)に関してですが、
CIAのデータによると日本は224カ国中208位となります。日本より低い先進国は韓国、台湾、香港、シンガポール、マカオなどになります。下記は色分けになります。先進国はどこも低下傾向にあるんですが、フランスやスウェーデン、イギリス、オーストラリア、デンマーク、ロシアなどは政策により少子化の方は改善を見せています。

日本は近年1.3-1.4ぐらいで推移していますね。アジアの対策(韓国、シンガポール、日本)は
こちらに。

韓国の少子化の原因は①若者の雇用不安、②女性の社会参加、③教育費の高騰とあります。シンガポールでは①女性が結婚しなくなる、②政府の人口抑制策、③インフラの整備とあります。
シンガポールは移民を大幅に受け入れておりますが(
64%しか自国民がいない)、先日シンガポールにお伺いしたところ、世界の英知を集めること自体は国の発展にはなるかも知れないが、自国民よりも外国人に優秀な職種を取られてしまい、シンガポール人が就職できないといった問題もあるとのこと。最近の若い世代は元々、国が豊かであり、シンガポールの現状のブランド力により、ハングリーさが欠けてしまっている人も多いとのこと。日本の過去に近いかも知れません。この部分(若者のハングリーさや移民の問題)は難しい課題ですね。
国家のライフサイクルという考え方がありますが、シンガポールは成熟期に入ったとも言え、日本は衰退期とも言えます。もちろん、シンガポールのような移民を大量に受け入れる都市国家が今後どのようになっていくのか?これは興味あるとともに、同じような問題を抱える韓国と日本がどうなっていくかも「
衰退期に入った国家の事業創造」という点で興味深いものです。
・・・