先月末にセブ島での英語のブラッシュアップして、先週からクアラルンプールとシンガポールのアクセラレーター巡りと事業創造環境の現地調査をしてまいりました。アジアのことについては共同創業者の合田ジョージが専門なので日常的に情報はたくさん入ってきているのですが、やはり自分の目で見て、自分の耳で聞いて、体で感じなければいけません。そこで聞いたこと、感じたことをブログで残しておくことにします。
①日本のプレゼンスは明らかに落ちている
今さらではありますが、日本はもはやアジアの優等生ではないことは実感します。我々の世代は学生時代にバブルを経験しているので経済大国日本の残像があって、未だに日本はアジアではトップランナーだと信じているんですが、現実はまったくそうではないですね。それでも、ASEANにはまだ日本へ期待され、応援されている方もいらっしゃるので、その方々がいるうちに何とか存在感を示さなければいけないと痛感しました。アジア最大のアクセラレーターJFDIにはコリアンのスタートアップはいても、日本のスタートアップはいません。とはいえ大企業の見学は絶えないということ。見学や傍観はするけどフィールドには立たないということか。
②危機感・渇望感の違い
日本人はもっともっと貪欲になっていいと思うんです。侵略された経験がない島国(現在アメリカに侵略されているようなものですが、)であり、「武士は食わねど高楊枝」的に日本人は清貧思想を美しいと思う気持ちが強いので、あまり経済活動を貪欲にやることに抵抗感があると思うんですが、それでは激しいグローバル競争環境では遅れをとってしまいますね。国内需要も大きく、大企業を中心に内部留保が潤沢にあればなおさら切迫した危機感は生まれないですね。まぁ、思想信条というのは短期的には変わらないので徐々にですね。現在の東南アジアの熱量というのは見方を変えれば欲望や向上心の塊です。
③不平等で多様である(日本は総じて平等で均一である)。
日本のメディアに触れていると「格差問題」「貧困問題」が取り上げられることが多いし、ピケティ経済学なんかが盛り上がるのも、「平等」であることが好きな国なんだと思うんです。ASEANはもっと格差社会で多様な人種や宗教が混ざり合っています。日本ではいうてもすべての人が覚悟があれば「起業」できますが(実際はしませんが)、ASEAN行くと「起業」という選択肢すらない人達がいます。なので、日本は相当機会平等の国であることを痛感します。それでも世界最低レベルの起業活動率ということは日本人は相当温室で守られているんだと思うんですね。
④それでも日本人には魅力と力がある
よく現地行くと上記にような「日本の悪口」を聞くことが多いんですね。で、それって愛情の裏返しとも感じます。日本にもっと頑張って欲しい。日本はアジアの模範国だったはずですし、礼節をもって礼儀正しい日本人がみんな好きなんですね。日本に対する悪口は日本に対する期待の大きさの表れだと思うのです。なので、アジアを回ると日本の可能性はまだまだあるということも確信します。
⑤アジア人合田ジョージの凄さ
それにしても、01Booster合田ジョージのアジアでの人的ネットワークとアジア地政学への造詣はなかなかすごいです。それとアジア系英語の熟達度はすごいですね。どんなに訛りのあるアジア英語でも対応しています。もはや、何語をしゃべっているのか分りません。いえ、しゃべっているのではなく感じているレベルですね。それと、どれだけローカルのお酒をたくさん飲んでも、翌朝6時くらいには仕事しているんです。多分人間じゃないのかもしれません。
ということでラフなメモブログですが、01Boosterの対象マーケットはボーダーレスなので、まずはアジアNo.1アクセラレーターを目指します。そのための最初の1歩を踏み出しました。
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