現在、0→1Boosterでは、起業家(候補)と企業の新規事業開発担当者に向けて、事業創造のアクティブラーニング
プログラム0→1Dojoを開講中です。
15名程度のお申し込みに対して最終的に11名が参加されています。
全員が、大変素晴らしい高感度な方々で、そして事業創造に意欲をもっており、主催している側としてはすごい満足
しているとともに、
この4ケ月間でビジネスプランを、そして事業創造マインドをブラッシュアップしていただける環境を一生懸命ご提供
しようと身を引き締めています。
これまで全工程(Day8まで)のうち、Day3まで完了し、Day4では投資家の方々や大企業の新規事業担当者の方々
を集めての中間デモデーが待っているのですが、参加者の方々の中にこんな変化が起きています。
非常に興味深く、大変意義深い、参加者の心象風景の変化は以下の通りです。
【1】私は本当にこの事業をやりたいのか?
全参加者11名がDay1にビジネスプランを持ち込まれています。
そして全参加者が発表するのですが、合わせて「なぜ自分はこの事業をやりたいのか?」も発表していただいています。
そこで起こる現象は「この事業って、私がやりたいことなのだろうか?」という迷いが生まれることです。
これは自分1人では感じづらく、仲間やメンターからの素朴な問いかけによって深まっていきます。
Day2になって早くもピポット(こんな早いステージでピポットって言うのか。。。)してくる人が出てきます。
事業創造はビジネスプランの巧拙よりも、絶対成功させてやるという狂おしい執念とそれを前提にした行動の方が大事
だったりしますので、この参加者の葛藤は極めて重要だと思います。
【2】自分の事業創造力はこんなものなのか?
自分以外の10名の志を同じくする仲間と一緒に活動することで、相対的に自分の位置を確認し、自分を冷静に
見る機会をお持ちいただけているようです。
ビジネスプランの作成の仕方等のテクニカルなものもさることながら、「社会を変えてやる」という志の高さや、「会
社を辞めて(推奨はしていません(^_^))、人生勝負する」という覚悟の持ち方から、相当刺激を受けられているようです。
0→1Dojoを設計した当初から起業、事業創造は「座学では学べない」、「先生と生徒の関係もない」、「人や環境
から感じ取る、体感する」ものという思想を持っていましたが、想像以上に機能しているようです。
これも決して我々の努力ではなく、ご参加いただいている方々のポテンシャルの高さだと思います。
【3】締め切りがあるから形にできる
やはり、2週間後には全員の前で発表しなければならないというプレッシャーは大きいです。この「締め切り効果」はこの
ようなプログラム化されたところでないと効きづらいです。
Day2よりもDay3、Day5よりDay6と深化&進化することを求められます。そしてDay4とDay8には投資家の皆様の前で
ピッチしなければなりませんので、結構なプレッシャーです。
こういう強制力は、自分1人ではできませんので、これも0→1Dojoの役割の1つであり、参加者のみなさんも感じていた
だけているようです。
恐らく、心地よい焦りというよりは、単なる焦りかもしれませんが。振り返ったときに「良かった」と感じてもらえるはずです。
【4】0→1Boosterという実戦の場を使えること
0→1Dojo参加者は同期間中、0→1Boosterオフィスのフリー席や会議室を自由に使えます。
0→1Boosterオフィスには起業家たちがたくさんいます。その多くが大企業の安定した生活からリスク高い人生に一歩
踏み出したメンバーです。
そういう方々とコミュニケーションできることは本当に意義深いです。そして、彼ら先輩起業家たちと自分のビジネスプラン
のディスカッションができたり、情報やネットワークの紹介などが相互に行われています。
雑談的な他愛もない話しでもコミュニティにいるとマインドに変化が出てきます。この価値は絶大です。
最後に、
教材やティーチングノート的な可視化されたプログラム設計以外にも、上記のようなものに重要な価値があると信じており、
このプログラムの詳細設計を静岡県立大学助教の国保祥子さんを中心に、パートナー達が夜中と早朝にskypeでディス
ションしながら作り上げています。
ご参加されているメンバーのみなさまと同じように、Day2よりもDay3、Day5よりDay6と深化&進化することを自分達に
課しています。
なお、0→1Dojo第2期は来春~来夏の開講をイメージしております。
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