今回、関東経産局様が管轄している広域関東圏の内、東京を除く全10県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、長野県、山梨県、静岡県)を対象にしたプログラム、広域連携アクセラレーターを実施します。
主なきっかけは、このような声をしばしば聞いたことにあります。
「東京でないとスケールできない」
でもご存知の通り、実はナショナルブランドになるような企業は、東京以外から多く誕生しています。例えば、ファーストリテイリングは広島に出店し、JINSは福岡に出店し、その後全国規模の企業へと成長しました。
「それはたまたまで、地域で得られる支援やアセットには限界があるでしょ?」という声もあります。実際、日本のスタートアップの多くが東京にいます。各地域単位で考えると限界があるかもしれません。
しかし、周りと連携することにより、必要な支援やアセットを他から引っ張ってくることができると考えています。地域の範囲を、広域関東圏に広げると何でもあります。
広域関東圏では、東京より大きい産業がありますし、たくさんの事業者と人がいます。広域関東圏を一つの経済域と捉えると、そこにいる多くの支援機関とスタートアップの動き方次第で、新結合が起こる確率がとても高まります。
今地域に必要なのは、スタートアップの成長に必要な支援を、十分に提供できるだけの自地域を超えるエコシステムを持つことです。そして今回、地域のスタートアップが地域で成長できるようにするための、広域なエコシステムを創ることにチャレンジします。
そのポイントとして、組織の中にいる”人と人とを繋げること”に注力します。
「地域のスタートアップが地域と共に成長する」が、今回のアクセラレータープログラムのテーマです。
対象は、事業成長を目指す地域のスタートアップや第二創業です。また、そういった企業と一緒に成長することに関心のある、広域関東圏内の企業、自治体、金融機関、大学といった各支援機関も対象です。それぞれに対して、当社から支援プログラムを提供させていただきます。
そして、縁あって地域で誕生したスタートアップが成長でき、またそれが次のスタートアップを呼ぶような、地域のスタートアップエコシステムを構築することを目指します。
プログラム開始に先立ち、すでに広域関東圏の全10県の各県庁に伺い、関係先への働きかけなどプログラムにご協力いただけることになりました。プログラムの詳細については、各県で改めて説明会を開催し、ご説明いたします。
説明会を含め、募集を7月から9月にかけて行い、10月に審査、11月から来年2月まで支援プログラム(※)を提供し、2月末にデモデイという流れを予定しています。
・説明会&募集:8〜9月
・審査期間:10月
・プログラム:11月〜2020年2月
・デモデイ:2020年2月末
今回のプログラムの魅力として、例えば、「新しいサービスの実験フィールドが手に入る」「今まで出会えなかった取引先が得られる」「これまで機会が無かった市場や産業に参入できるチャンスが得られる」などを狙っています。
農業や特産品、寒冷地やモビリティ、地域の技術力、観光、インバウンド、地域コミュニティ、伝統工芸など様々なアセットにアクセスできる可能性があります。
応募締切:2019年9月30日
皆さまの周りの方にも、ぜひご紹介いただければと思います。
※プログラム中は採択企業だけでなく、非採択企業、未応募企業、また、それらの企業と一緒に仕事をしたい、応援したいと考えている支援機関の方々に、ぜひご参加いただければと思います。ご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。
アクセラレーター 桑田 靖章