2017年10月13日〜16日に香港で開催されたElectronics fairに香港貿易発展局さんのご厚意で招待頂きました。まことにありがとうございます。だいぶ昔になりますが電機メーカー時代には香港ー深セン、ドンガン地区で家電のオフショア製造をしていた身としては久しぶりのハードウエア系、そして、大きく感じたのはとにかく、ハイエンド化、技術格差は非常に少ない(もはやかなり上?)ということです。今回最も感じたのは・・
前例がない?だったらやろう!ではないと世界では勝てない
ということです。また、香港を中心とする深センやドンガン、そして出展していた台湾、韓国ベンダーとの協力関係をいかに構築するか?が次の大きなカギになるかと思えます。「いかに頼るか」ですね(下はハードウエア系のスタートアップブース)。
この香港のElectronics Fairについてここにまとめておきます(下写真は一般ブース外観)。
まず思いつくようなものは既にかなりの数(多分そこそこのクオリティで)あるということですね。個人用のモビリティしかり。
FitbitやiWatch的なウェアラブルしかりです。
プロジェクタの短焦点しかりです。既にある程度市場に出たものを、より、小さくとか、可愛くとか、近くとか、そういう感じです。
こんな可愛いマイクもあります。ささっと創ちゃうんでしょうね。
スピーカーはとにかく派手です。旅行バックのように持ち運びもできるようなものも沢山。
ロボットもたくさんあります。ここまで来ると前例があったらキツイですね。
ヘルスケア系も大量にあります。日本でも売れてそうな(これではありませんが)製品。
高齢者の健康や子供の健康のモニタリングシステム。
移動関係も大量に。
本格的なVRです(韓国ブース)。
ドローンも大量に。
Mixed Realityですかね。エンジンの整備の補助です。
こんな感じにガイドが出てくるようです。
グーグルやアマゾンをホローしているものも多いんですが、スマートホーム系。
カピチーノの模様を自由に書けるマシーン。
Automotive系も沢山あります。ドアのコントロールやカメラが多く。
後はインパネ周りでしょうか。
GoProみたいなのも沢山あります。
ロボットクリーナーももう普及品(元々ですが)。
最後の2つにGoPro系とロボットクリーナーを持ってきたのには理由があります。仮にハードウエアという文脈だとこれは先行者利益が重要だと思えるのです。例えば、GoProはサーフィンで動画を取りたかったら良いカメラが無かった。このロボットクリーナーは実は私も日本で初めて担当したんですが、それは2003年とかの時代です。その頃は随分ダメ出しをされたものです。
結局はダメ出しされるようなものが素晴らしい
ということになるのだと思えます。もちろん、モノの良し悪しで全ては決まりません。ブランド、販売チャネル、ユーザのロイヤリティ、コミュニティなど様々な要素があります。ただ、普通に思い付くようなものは既にこの世に存在し「それは無いでしょう!?」というもののいくつかが世界を席巻するというこの事実ですね。
今こそ、我々は根本的なところから考え方を変えていく必要があると思います。