今は様々な意味でドイツが強いですよね。イスラエルと仕事している時に技術系で客先対応する人はみんなMBAを持っている(技術系の学歴の他に)と言われたことを思い出します。
技術(職人)だけというのが多い
(現在好調の)ドイツ系の人に色々日本と何が違うのか?を聞いた時に言われたのが、多くの日本の中小企業等で技術の話をされるが、その後に何をしたいかが無いということでした。
つまり、技術はあるけれども、どうビジネス化するという部分が弱く、そのような人材もドイツに比べて非常に少ない(チームに)ということでした。
市場=大企業となっている?
システム全体がうまく回っている場合は、それもいいのでしょうが「市場」ではなく「大手の依頼」を市場と思っているケースが多いのではないか?とも指摘されました。
自ずから市場を創り出すという感覚が薄い
のかも知れません。これは私が会社のときも感じました。特にセット(BtoC的に売る)製品を持っていない場合、市場と大手顧客を同じだと思っている人が多いということです。
顧客が新規商品を知っているわけではないので、これでは片手落ちですね。
国際的ではない?
これも指摘ですが、英語を話せることに加え、国際展開出来る人があまりいませんよね?とのこと。Hidden Champion(あまり目立たない世界トップ企業)が多いドイツと比較したらですね。
ロンドンやベルリンのスタートアップは半数が自国民以外の人材が入っているわけです。
国際化がデフォルトの世界。国際化という単語が出てくる時点で既に問題がある
実はテクノロジーファーストでもない?
Foreign Affairsの「凋落する日本の大学教育」をみると、大学名やランキングが重要なわけです。全てのテクノロジがトップ校で優れているわけではないでしょう。これも海外から指摘されたのは「どこどこ大学と組んでいる」が重要であって、そのテクノロジが優れているという形ではないケースが多いということです。
実はテクノロジーファーストとも言い難い
中小企業・VBを含め足りないのは二つ
事業はチームで行うもの。特にテクノロジー系では「技術」に加えてそれをビジネス化できる事業(企業)家人材が不足していること。このため、技術だけを比較して「全然日本と変わらない」とか「日本よりも劣っている」という発言が出るのだと思います。
これをドイツのHidden Championのように世界展開できる能力が欠けているケースが多い。
つまり、2個の要素です。「事業家人材」と「国際展開人材」です。これが足りない。技術が大学名で神聖化されてしまうと結果がでないという形に陥ってしまいます。
ポール・グレアムのスタートアップの言葉を噛み締めましょう。Bを満たすためには国境を超える(それをできる人材)必要があります。
A. 多くの人が欲しがる
B. 欲しい人すべてに届ける
もう一つ、Wikiのビジネスモデルの定義を噛み締めましょう。事業家が必要です。
ビジネスモデル(business model)とは、利益を生み出す製品やサービスに関する事業戦略と収益構造を示す用語である。