私事になりますが、2009年以降簡単なモノから難しい物まで約11個のチームを組成して2個が浮上(On Goingもあるので)したので、結果的に勝率18%、引き分け?27%(生存率47%)というところでしょうか(実際にはチョイ噛みだともっとありそうだが)。簡単にちょっとやってみようか?というものから比較的重たいものまで色々あったとは思いますが、失敗側を語る人はあまりいないので敗因を考えてみます。
起業の失敗の理由
起業の失敗の理由に関しては様々な解説があります(その1、その2)。大きく分けると
に分類されるでしょうか。つまり、ビジネスそのものの問題、人の問題、それを運転する資金の問題ですね。これはよく言う起業の3要素「情熱・スキル・考え方」に近いかも知れません。情熱=ちょっと違いますが現金(ガソリン / カロリー)、チームはスキル(何かを実施する能力)に近い、考え方はビジネスモデルが良いかどうかですね。
チームの問題
これは良くありますね。一般的にあるのが、チーム全体で「行動する人」と「行動しない人」で分かれるケースです。コミット度もあります。当然ながらチョイ噛みで他にメインな仕事のあるチームのセカンドジョブ(仮に人材にはポテンシャルがあったとしても)ではうまくいかないですね。具体的には・・
ビジネスモデルの問題
これは事業計画をしっかり書いてあるか、というわけではなく(特にスケール型は非連続の塊なので、そもそも、事業計画をしっかり創る意味は極めて薄い)、ビジネスモデルの考え方の根本的な欠陥です。私的には・・
現金の問題
露骨に現金が無いという経験はあまり無かったのですが、多分、同じような理由としてその会社の株を持っている人がいて、自分が株も無いのにチームとして無償でやり続けるケースですね。これは当初はしょうがないという部分と、使われているだけとに分かれますが、チームでやる場合は、資本政策・株のシェアは後でもめる最大の原因の一つなので慎重にはなるんですが、全く今のペイも将来のペイも無い場合はやれない(会社員でプロボノしているのでは無ければ)気がします。「チームが維持できない」が正解かもしれませんね。ここの見極めは非常に難しいですね。
株の買い戻しは結構したので、株は難しいですが・・
色々な理由(先に入ってくるかも知れないキャッシュや株)を餌に走行するのはある程度の限界がありますね。お金を払おうとしない人も多いので、そういう相手と組む(チームとして、あるいは初度のお客として)のは様々な理由で厳しい。特に起業系の人は「自分のために働くこと」を知ってますので、(お金にそこまでこだわりという意味ではなく適正ではないと)ボランティアで何かを実施する(実施し続ける)気持ちは非常に少ないので、下記のような感じが無いとキツイですね。
ビジネスモデルとして、期待キャッシュが少ないケースもありますね。例えば、同じ企業を相手にするのでも中小企業と大手企業では実質労働と対価がかなり異なります。また、「スタートアップ支援系」でマネタイズしようとするケースなどはかなりキツイ部分があると思います。お金のない人から取るモデルなので。ただ、スタートアップの意思決定が早いのでこの手を言い出す人は非常に多いのも事実ですね。難しいかも知れませんが、チームにジョインする(させ続ける)のであれば、株なのかペイがある必要があるし、マネタイズのメインの顧客にするのであれば、ちゃんと払う相手であり、かつ、労働に見合った対価を取れるか、取れないのであれば規模化で対応するなど、しっかりキャッシュを確保できないとビジネスの継続持続ができません。
継続持続(マネタイズ)できていないならば、社会貢献もできないので、この手の罠(マネタイズが弱いのに志に走ってしまうケース)は後を絶ちませんし、チームでも連携でも、何かのペイ無しに走らせて崩壊しているケースも後が絶ちませんね。
適正利潤なきところに社会貢献なし by ユダヤの教え