01Blog / 優秀な起業家は模倣し、偉大な起業家は盗む!?

2016.04.25

優秀な芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む。by ピカソ

かなりの数のビジネスモデルを聞いていて思うのは「自分独自」のものがあまりにも多いということです。

インプット量が足りない

インプットの多い人が自分で考えたというものは良いでしょう。多くの方は我々の職業のようにビジネスプランを年間1000件も聞かないでしょうから、インプットは少ないと思います。インプットの少ないところでビジネスモデルやビジネスプランを自力で考えても限界があります。

アイデアはアイデアとアイデアの掛け合わせとも言えますので、インプットが少なければ、当然、良いアイデアも生まれません。

成功モデルを何故参照しないのか?

我々が全知全能でないのであれば、歴史を紐解けば、類似したビジネスは大量にあると思います。海外にあるかも知れないし、国内にもあるかも知れません。

同じようなサービスは別の業界で無いのか?海外に無いのか?など。別に全く同じものである必要は無いのです。業界や国の特性は当然違いますが、参考にはなるはずです。

逆に、何故、そのサービスが無いのか?

全く新しい技術という時は今までに存在しないものもあるでしょう。逆に全くそれに国、業界を超えて無いビジネス、また、自分の業界で何故そのサービスがないのか?こっちの方が気になります。(ある程度強い)ニーズがあることが分かっているのであれば、ニーズはある程度のボリュームがあるはず、逆に、何故無いのか?を調べた方が良さそうです。

プロモーション方法を参照してみよう

昔、海外で同じようなサービス(スタートアップ)があるスタートアップの立ち上げに携わった事があります。その時にやったのは、過去にその海外のスタートアップが実施した広告/マーケティング方法を調べました。ブログだったり、時間を規定した検索など何かでその会社が何をやったかは分かるでしょう。もちろん、国や業界が違えばマーケティングも広告方法も異なることはよく分かります。しかし、類似点はあるし、発想のきっかけにはなります。

「盗む」? といわれると、そこまで偉大ではないので怯んではしまいますが、元々の日本はリバース・イノベーション(欧米のサービス・技術・製品)をより良くして輸出することの大家です。しかし、何か、人の真似をすることが恥ずかしいこと(著作権・特許は配慮するとしても)という印象を持っている人が多そうです。

歴史にも海外にも様々な宝があります。是非、一度、様々な軸で、他社の事例を調べてインプットを増やし、それを咀嚼して、真のアイデア・ビジネスモデルを発見して欲しいと思います。

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