ベンチャー企業の目利き力の話がありました。大手企業、行政さんを含め、様々な人から良いベンチャー企業はどのように見極めた方が良いのか?という話を良く聞きます。
まず、前提として、良いベンチャーでも成功する人は一部
があります。もちろん、最後まで耐え切れば優秀な人がまじめにやれば何かで勝つという事実はあります。これに対して、不況を含めた様々な外部要因が影響します。もう一回言いますが、
そもそもベンチャー企業は100%成功しない
何が言いたいかと言うと「いや、そんなの分かってますよ」とおっしゃりながらも「100%成功するベンチャー企業をどう見極めるか?」という話をしている人がそもそも多すぎるように思います。かつ、大きなビジネスは10年単位の時間がかかります。その間に当然潰れそうにもなります。
大きなビジネスは10年単位の時間がかかり、かつ、途中で失敗したように見える
失敗することを前提に話を組み立てるのか、失敗しないことを前提に話を組み立てるのか、で全く実施することは異なります。
ベンチャー連携するのであれば発想(プロトコル)をそもそも企業や行政側のそれと変えないとなりません。
さて、もう少し深ぼります。野球のスカウトマンがおります。企業の方はスカウトマンになりたいのでしょうか?それともスカウトマンをマネージする球団のマネージャーや監督になりたいのでしょうか?
恐らく、自社のコアビジネスとは「少し離れた」ビジネスモデルを持つベンチャーと連携したいとなるかと思います。この場合、そもそも自社知見で対応できるか?というと・・? インテルキャピタルさんには今日(2016年3月5日)現在、67名のキャピタリストが世界中に配置されております。
私は中途半端にベンチャー系はやっても勝てないと思います。ここまでやれますか?と聞きたい。
もちろん、LP出資をしたら求めている情報を得られるか?アクセラレーターやインキュベーターにスポンサーしても思った情報やネットワークが得られるかは分かりません。ただ、大手企業の立場や人件費を考えるとベンチャーを見極めるプレーヤー(スカウトマン)になるのか、そのマネージャー(監督)になるのかは良く考えた方が良いかと思います。相手はそればかりで特化してやっているので簡単には勝てないです。
ベンチャーの目利き能力はもちろん重要です。一方で、インテルさんのように本気で「球団」を持つのか?それとも、監督になるのか?この上位概念の発想は会社が大きくなればなるほど持った方が良いのではないか?と思うのです。
知らざるを知らずとなすこれ知るなり by 孔子(意味:知り得ないものがあることを知る事が本当に知るということである)