NOKIAのリストラ者への起業支援のブリッジプログラムは凄い
リストラは新しい事業創造のチャンスであると思います。前に、NYCで起業が盛んになった理由はリーマンショックの影響。日本の企業には優秀な人材がおりますので、この人々が起業に出てくると良いですね。

日本の雇用保蔵者数は
465万人(2011年)となり、およそ
600-400万人というところでしょうか。現在の日本の就業者数は6千万人ぐらいですので、10%ぐらいがいわゆる余剰人員になると思います。また、中小に比べて大企業側にはこの傾向は強いでしょう。国際競争と今後の景気を考えるとどこかの時点ではリストラもあるでしょう。私も大手メーカでバブル崩壊後の大リストラを経験しましたが、なかなか激しいものです。
関連情報
労働生産性の国際比較は
こちら。日本は米国の6割程度
解雇の難しさに関しての国際比較は
こちら。日本は解雇がしずらい環境
さて、雇用がどうなるかは時の運ですので、その対策の方として、少し前の取組ですが、NOKIAのブリッジプログラムが面白いです。同社の携帯事業の勃興と厳しい状況への変化に関しては部品メーカーで肌身で感じたのでなんとも人事とは思えない部分ではあります。
ここにこのプログラムの話があります(日本語)。この記事によりますと、4万人の解雇者に対し、実際には3700人程度が受講したようですが、250万円程度の資本金を出してくれて、起業に関してのサポートをしてくれると。世界で500社(2013年までで1000社)も立ち上がっているようですね。

詳細な評価はこちら ⇒
NOKIA_Program
プログラム参加者のアンケートを見るに、半分ぐらいは今まで起業したいと思っていたが、チャンスが来た!とポジティブですね。
また、Startup Saunaも含め、NokiaのリストラはフィンランドのStartupシーンには
好影響を与えたようです。生まれたスタートアップは
500−1000個(フィンランド国外も含めると)とはかなりの大型のStartup需要になったのではと。
有名どころのStartupとしては
Jolla あたりでしょうか。
こちらにフィンランドの状況(日本語)がまとめてありますので、参考に。
今後の日本でも参考になりそうなモデルですね。
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