【01Blog】大企業が陥るアイデア偏重の罠

2014.09.12

大企業はアイデア偏重の罠に陥っていないか? 良いアイデアはないか?私もそう思っていたので、お気持ちはよく分かるところです。ただ、最近、01Dojoなどの起業家プログラムやハッカソンを通じて、あ?0-1(Seed期、または非常にアイデア段階、モヤモヤ段階)期のアイデアって実は大したこと無いなぁと思ってきた次第です。実行していく段階で結構化けていくイメージですね。一方、大企業の方とお話をすると、何か魔法の様な素晴らしいアイデアがあって、それによって何か魔法の様に新しいイノベーティブなビジネスが起こると思っている人が多いようです。確かにイノベーションのジレンマ的な技術変化による大きな変化はあるのでしょうね。 1つ思うのは、このアイデア偏重が新規ビジネスの足かせになっているのではないか?ということです。 今一度この言葉の意味を考えるべきではないかと?「かつてない困難からは、かつてない革新が生まれ、かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれるのです」 - 松下幸之助 要は行動有るのみ。 どんな素晴らしいアイデアでも市場に出してみないと市場に受け入れられるかわかりませんし、アイデアの段階でもっと凄いのはないのか?とやってしまうとそんなのは多分無いんだろうと思います。問題は、スケールの大きさですよね。ターゲットにしている市場が非常に小さいアイデア(ビジネスモデル)は訂正をかけても良いと思います。世界を獲るようなテーマにはする必要はあるとは思います。ここだけかなぁ?と最近は思ってます。 強いていうと、下記のプレゼンにあるように大胆なアイデアというのはそもそも問題の定義を新しく見つけたというものではありそうですね。但し、「それってすごいアイデアだ!」とは最初の段階ではならないのが特徴かと思います。何故なら最初に市場がそれを問題と認識していないからです。例えば、現在はミネラルウオータを買うのが基本で水道の水をそのまま飲む人は少ないと思います。しかし結構前までは(多分、水質も今よりも悪かったのでは?)それは問題と認識されていなかったわけで、その時点で皆に言っても、は?そんなの何になるんだ?と嘲笑されるのがオチでしょうね。仮に、良いアイデアというのであれば、これはこいつが来る!と周りの人を押し切ってでもやる勇気でしょうね。 [slideshare id=38953045&doc=01dojo2day620140910rev01-140910223137-phpapp02] ということで、いずれにしろ、アイデア偏重は宜しくないので、一旦忘れましょう!

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