01DojoのDay2を終えた。顧客や市場ニーズについて考える会である。
今回は数名の方がモデルを変更してきた。「そもそも自分は何をしたいのか?」というコメントも数件出た。良い機会だと思う。定年を迎えてからシリコンバレーに渡った曽我さんは「
大勢の人が抱える深刻な問題を解決するサービスなのか?」と言っている。私個人はこれをベースに考えている。シンガポールに行った時に、シリコンバレーで起業している人に「日本人は何かカッコいいこととか、クールなことをしようとしている」「シリコンバレーでは多くの人の抱える問題を解決することに集中するのであるが」と聞いたのも大きい。また、USにて、そこまでカッコいいモデルがチヤホヤされているわけでないことも知った。私の出たTechCrunchのイベントでは比較的平凡(面白みや奇抜さには欠ける)が確かに多くの人が抱え、解決したい問題を扱ったものが高い評価を得ていた(書類のOCRとか、ドロップボックスの兼価版とか)。
もちろん、大きな問題の解決でないとダメだ!と固定しても思いの外、面白みのないものも多く(古い社内文章のOCRとかは意義深いが、全員が情熱をかけられるかは不明・・)、そもそも、自分のやりたいことをやるというのも分かるし、情熱を傾けるためにもそうすべきだとも思う。しかし、それが一人よがりな場合も多い。例えば、国内市場は飽和またはシュリンクしているから企業は困っている。これは、海外展開をすべきだ!というのは大半が総論賛成するであろう。では、海外展開のサービスを立ち上げたらウケるか?というとそうでもない。正直なところ、企業は「そこまでは困っていない」のだ。とりあえず会社が存続している。よってリスクを取って海外に行くような会社は実はほんの一握りである。ここが難しいところである。あったらいいねーでは特に起業系は顧客を啓蒙するまでにお金がなくなってしまい、難しい。このような例は多い。
また、頑なにそういう世界(状態・環境)が来るべきだ!ということで、こうしたいのだけど!と、端から見ていると、うーん、そんなことして欲しいとも思えないが。。という自己の想い強すぎパターンも気をつける必要がある。悪く言えば「おせっかい迷惑」というやつである。このモデルの場合は、週末ボランディアでやる感じであろうか。
積み上げ式、つまり、自分の身の回りの問題からモデルを考える。これも良いであろう。このような形で大きくなったものも多い。コツコツ積み上げる日本型である。私はこれは尊いと思うとともに、国際競争力の観点から、この得意な日本式に大きな世界観を考える欧米式をミックス、かつ、ある程度はしっかりマクロも抑えた「アドバンスド日本型」が良いと思っている。
今回は、地方活性系の人も多い。良いことだと思う。では、本当に地方で必要とされているのは何か?こんなことを考えてみるのは良いと思う。思いの外、自分の足元(広くは日本)、あるいは、故郷というものを知らないものだ。例えば観光でも、すぐ近所の「あ?あの名所行ったこと無いんですよね」ってのはよくある話である。この01Dojoの機会に「そもそも自分が何をやりたかったのか」「そもそも必要な物はなんなのか」というのを再考するということは非常に意義深いと感じている。
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