「成功を決めるのは「才能」でなく「運」驚きの研究結果発表」という記事があり、衝撃的でした。「Talent vs Luck: the role of randomness in success and failure」の方が元ですね。
才能や努力で成功を掴んだわけではない?
才能も努力も関係ない。運が勝敗を分ける。と言われたらなんとも納得いかない気分になる人も多いでしょうし、小生自体もその一人です。やはり、努力したら報われたいものです。
自分にはある程度の才能がきっとあって、努力したから成功したと思いたい!
のが人情ですよね。ただし、世の中には「後知恵バイアス」というものもありますし、そう思いたいというバイアスもかかります。
簡単にいえば、才能や努力の方が殆どの成功を決めているわけではなく、運が決めてるということですね。例えば学歴をみても、社長の出身大学をみると東大・京大というわけでもないですね。創業率が低いので、創業社長とそうではない人にわかれるので、この点はなんともいえませんが、そこまで学歴は成功に関係ないかも知れません。
我々が想定している以上に運や偶然の要素が成功には欠かせない。
・・ということだと思います。才能が4、努力が5、運や偶然が1ぐらいで思っている人は多いかも知れません。実際には、才能2、努力が2、運や偶然が6ぐらいではないかと?
運だと考えてみると
数冊関連の本を読んでみました。例えば「成功する人は偶然を味方にする」です。内容も良いと思うのですが、書評はそこまで良くないですね。もしかしたら成功は自助努力と思いたい影響を受けているかも知れませんね。
こんなふうに考えられるのではないかと。Shall we dance?という映画があります。主人公はたまたま窓から顔を出していた人にみとれて社交ダンスを習うんですが、結果的に、社交ダンスに尽力し、大会でそこそこまで行きます。これを計画的におこなった?とはいい難い。仮に、社交ダンスの才能があったとしても、それは偶然(運?)がそのきっかけをくれたともいえます。社交ダンスの才能や努力が最初ではありません。ここがミソではないかと。
計画的偶発性理論
キャリア・アンカー理論とプランドハプンスタンス(計画的偶発性)理論があります。その対比はこちらを。前者が運命は自分が創るというものと、後者は偶然によるとありますが、どっちもどっちですね。両方正しいのでしょう。多分、我々は「運」による要素を軽視しがちというところではないかと。運には再現性がないので、これはなんともわかりにくいのです。でも、運もいろいろありますね。多分、スタートアップの世界でコミュニティ貢献するのも運を呼び込むこと(運は人からもたらされる)だと思います。簡単にいえば「運」は上げられると。
計画的偶発性で重要なのは下記だといわれております。
1.好奇心(Curiosity)
2.持続性(Persistence)
3.柔軟性(Flexibility)
4.楽観性(Optimism)
5.冒険心(Risk Taking)
計画的偶発性を起業に当てはめてみる
多くの起業家の方は「運が良かった」とおっしゃいますね。実際にそうなんでしょう。我々は成功した起業家しか見えておりませんが・・・
同じような条件の起業家が沢山いたはず、しかし、我々から見えるのは成功した人
という課題があると思います。いわゆる選択バイアスの罠(選択した一部の特異な例を普遍的だと思い込んでしまう)です。では、どうやったら運があがるのか?もしも、成功が「千三つ」であったとしたら、その3つに会うしか無い。
多分、行動することで機会を広げること、そして、その結果起こったことに対して、好奇心をもち、楽観的で柔軟に考え、チャレンジを続けていいくことが自分たちにできること
ではないか?と思えるのです。そう、ジャストスタートです。まさに・・
これは連続起業家の行動特性そのものではないか?
事業創造に対して熱い想いを持たれている方、この界隈に携わったことがある方もない方も、ご興味のある方はぜひ一度遊びにきてください。特にゼロワンブースターもテクノロジーシフトのため、エンジニアを募集しております。