こちらに世界のMobile Operator(携帯事業者)のリストがあります。8億のユーザがいるChina Mobileがトップになります(契約者ベース)。
この業界は世界でもオープンイノベーションが最も進んでいますね。下記を見るに単国ではなく世界規模でのStartup Ecosystemへの直接的投資、コミュニティ投資が行われております。途上国とも呼応しながら世界規模のネットワークを創っていくのがこの世界の常識のようです。
Vodafone
例えば、NZでVodafone xone アクセラレーター。アムステルダムではStartupbootcampと。既にシリコンバレー(2011に開設)は閉めて2014年にはLondonに。
America Movil
南米系の最大手ですね。ここはオーナーも非常に富豪なのですが、Startupに投資を色々しているようですね(例1、例2)。
Axiata
マレーシアの事業者です。MalaysiaはMaGICなどの行政系のアクセラレーターが大掛かりにStartup支援をしておりますが、そこに支援に入ったり、30億ぐらいのファンドとか、出資したりしております。マレーシアは行政系が強いので、日本で言うところの経産省(行政)と産業革新機構(行政ファンド)と携帯事業者(民間大手)と01Booster(アクセラレーター)みたいなところがまとまって動くのが特徴ですね。
Telefonica
南米、スパニッシュ系です。WayraというSeed Acceleratorを展開してますが、規模が凄いですね。ヨーロッパと南米で12カ国、350のStartupを支援するという規模です。アカデミーという形でTelefonicaへの優秀な人材の獲得にも動いてます。
MTN Group
南アのアフリカ系です。あのRocket Internetと共に410億円もStartup投資です。上のTelefonicaとも提携を進めています。
さて、これ以下は調べるもなく、色々やっています。「フラット化しない世界」という本があります。簡単に言うと文化の差異もあるのでグローバル化(国境が無くなってなんでも通通)という世界は来ずに・・というものです。そこで面白かったのは過去の植民地系に関してはかなり進出が進むということです。これはまさに人的ネットワークが大きい。
このような国際的携帯事業者の強大な動きを見ると、彼らはStartup Ecosystemという国際的に大きなインフラを構築して、まさに、地球儀を眺めながら産業そのものを創っていると思えるのは私だけでしょうか。