01Blog / ITの伸展により広がる情報格差を考慮しよう

2016.02.05

日本のメディアへの信頼度は極めて高い傾向があります。このデータによりますと、新聞・雑誌等のマスメディアを世界で2番め(1位はベトナム)に日本では信用する(72.5%)に対し、米国で23%程度、英国で13%ぐらいです。原因はともかく、そのようなものだと思った場合に、幾つかの弊害があると思います。

一つは極めて大きな情報格差が生じていると思います。こと、起業に関しては日本はそもそものリテラシーがあまり無いことを考えると、メディア側にもそこまで詳しい人は居ないとなります。

いつも地域に行って思うのは圧倒的な情報格差です。この差は大きい。東京が凄いか?というときっと海外との情報格差は凄いと思います。

一つはメディアの特性にあります。いくら良い内容でも面白みの無いものは取り上げないでしょう。テレビに至っては絵が必要ですので長く説明をしないとならないようなものはそもそも視聴者が理解できません。

私がこのメディアの偏向を感じたのはUSでとなります。USとなると何か凄いサービスで斬新なものばかりと思いましたが、実際にコンテストで優勝した、上位の物を見ると、現実的にマネタイズができて規模が大きい物という原則に従っていました。書類をなくすOCRだったり(多くの人が困っている)、学生ローンの組み方だったり(お金がやたらと米国の大学はかかるので)、そこまで面白いものばかりではありません。日本でも全く知らないようなサービスです。

日本でメディアの弊害を感じたのは地域の大学生と話した時です。グーグル・グラスは?ソーシャルは?とメディアの情報が殆どです。これらは面白いかも知れませんが、全体のほんの一部に過ぎません。

インターネットがあるので情報格差が無くなる?

私は全くそうは思いません。それで無くなった部分もあるでしょうし、コミュニケーションも楽になったと思います。時間軸での情報格差は小さくなったのかも知れません。一方で空間軸ではどうか?世界とはつながりましたが、特定の点と点に過ぎないと感じるのです。

特に起業の場合は、起業家そのものが営業であり、広報です。彼ら・彼女らに無駄な時間は無いのです。生きるために。なので、嘘は言っては居ないかも知れませんが、戦略的に語っているでしょう。また、必ずしも上手く行っている人が表に立って話しているとは限りません。地域でよく聞くのは成功者は叩かれるので出てこないということです。東京はそれよりは成功者が出てくるかも知れません。米国だって、西海岸は出てくるが、東海岸は成功者は表に出てこないと言われました。

まとめると、メディアは事実は伝えているかも知れませんが、真実が伝わっているかというと違うかも知れません。今一度、実際に自分の目で直に見る大切さ、Face to Faceで人に会う(コミュニティに参加する)というオフラインのコミュニケーションが重要になると思います。もう一つは、あっているかどうか?という議論ではなく、果たしてこの起業家は何を相手に伝えたい(行動させたい)と思っているのか?という点を良く考えてみる必要があると思います。

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