01Blog / 起業大国イスラエルの2015と日本を比較する

2016.01.13

イスラエルは起業大国として有名ですがスタートアップメディアであるGeektimeが2015のAnnual Reportを出してますので、日本と少し比較してみます。

まず、人口は820万人で、日本は1億27百ぐらいですので、約日本が16倍の人口があります。

人口は16倍日本が多い

2015年には1400のスタートアップが生まれており、その373社が3580億投資を受けているとのこと。金額的に日本のものは1000-2000億の範囲と予測されます。となると、約2倍。この場合、人口あたり40倍近くもイスラエルの方が投資を受けている事になります。

日本の人口あたりの投資はイスラエルの1/40程度

もちろん、比較的起業に偏っているところもあり、完成品を沢山扱っている日本産業ではわからなくも無いですが、それにしても日本の出資額は少ない。

80以上のアクセラレーターがイスラエルでは運営。日本はアクセラレーターの定義がはっきりしませんので正確には分かりませんが、アクセラレーター的なものも含めて、30個ぐらいでしょうか(行政系で10件程度、コーポレートで20件程度?)。となると、人口で見ても約これも40倍イスラエルが多いことになります。

日本の人口あたりのアクセラレーターの運用数は1/40程度

コワーキングスペースは22個イスラエルにあると。日本では365個程度のようです。となると、これはほぼ人口あたり同数です。下記は多少強引ですが下記が予測されます。

人口あたりでスケール型のビジネスを考えている人が日本は圧倒的に少ないのではないか?

イスラエルスタートアップの時価総額上位3位は700億円程度ですね。となると、日本国内で比較すると150位ぐらいになります。ここは日本のGDPが大きいので(かつ、スタートアップではない物も多い)買収という形だと比較が難しいのですが、日本のM&Aは3兆ぐらいあり、イスラエルはスタートアップだけで5400億ですね。人口比で考えると乱暴な計算ですが2.5倍程度はイスラエルの方が多いとなります。実際にスタートアップ同士で比較するともっと日本の方が少ないでしょう。

人口あたりの買収総額は日本はイスラエルの40%以下で、スタートアップだけで考えるとだいぶ少ないと予測される

上記を踏まえると、いわゆるスケール型のスタートアップ(成長を前提とした野心的なベンチャー)は非常に日本に関しては少ないといえると思いますし、それをサポートするアクセラレーターも少ないということかと思います。

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