世界を巡って想うこと。日本は世界でも稀にある起業(事業創造)しやすい環境になるかも知れない
確かに権威主義とか実績主義などはあると思うんです。特に日本の場合は実力よりもそちらが重視される傾向にあり、米国的に、まず使ってみて(一緒に仕事をしてみて)判断するという形よりも、仲良くなってから発注するという意思決定の違いはあります(後は実績や権威などをかなり気にされるので確かにゼロからイチのスタートアップがそれがあるわけないので辛いところでは有りますが)。この意思決定の違いにより、起業の初速が遅いという欠点は確かに日本にはあると思います。ただ、これはあくまで米国と比べての場合。
プノンペンの街頭
1. 環境が極端に良いと競争も烈しい
例えば、カンボジアは外資規制が東南アジアでかなり緩い方です。これは外資を呼び込みたいから。但し、その分、競争は激しくなる傾向にあります。要は、起業しやすい環境を整えたり、それが集積している地域は利点もあるんですが、競争も烈しい。シリコンバレーも起業に対しての環境は良いかも知れません(インフラもある)が、競争もその分激しくなるでしょう。
2. そもそも世界は平等ではなく、切符を持っていない人の方が多い
また、多くの国で格差も階級もあります。なので、必ずしも全国民が「起業できる」という切符を持っているわけではありません。日本の場合はかなりの人がこの切符を持っております。やるかやらないかだけで。
東南アジアの一風景
3. マネタイズが比較的簡単で単価が高い
これは国の規模の問題です。例えば、おとなりの韓国や台湾は市場規模が小さいので、自国だけでのマネタイズが難しい分野がある。単価も安い。もちろん、日系がグローバル化するモチベーションを減じるという欠点はあるものの、足元の日本市場でそこそこの(暮らしていける)マネタイズができるのは大きいと思います。
4. 競争環境が緩い
そもそも
起業活動率世界最低レベルですから、ライバルが世界で最も少ないレベル。ライバルが居ないことは大きい。自分が市場のスペックを切れる。
5. アジアでのポジションは良い
思い上がってはダメですが、アジアにおける日本の産業の成熟度やアジアとの文化的近さ(広義にはロジック型の西洋哲学と精神論型の東洋哲学は根本的に異なりますので)はかなりよいポジションです。「
日本って国があったよね?」的な感じになりつつあるものの、日本に産業発展のリーダシップをとって欲しい(ちゃんと自他共栄でですが!)という機運はどの国でも感じるんです。
6. 結構お金がある
起業活動率世界最低レベルの国にそこそこの数の投資家がいます。無い無い言っても大手企業もスタートアップに比べれば全然資金が有ります。毎日暮らしていけるかな〜?と心配して寝れない夜も過ごすスタートアップ連中に比べれば。
7. 大手企業の動きが中国と比較して10倍以上は遅い
これは世界中で指摘されておりますので、残念ながら世界でも最も遅い類であると。中国なんて大手企業がスタートアップ並みのスピードで動きますので、リソース豊富な大手企業に簡単に
リーダシップ戦略を取られます。これでは競争は極めて激しくなる。簡単に言えばスタートアップの競争環境が緩いんです。韓国なんて大手のリーダシップ戦略が烈しくて、スタートアップが育たないと嘆いてました。
8. 大手企業の新規事業のアウトソースが先進国で標準化してきている
重要なマクロの流れですね。これは欧米で既に顕著ですが、特にイノベーティブな事業は
自社ではもうやりません。日本も東京を中心にもう兆しが顕著ですね。完全に本質的なオープン・イノベーションの導入期です。
上記を並べただけでも、もしかしたら、本当の意味での起業大国となる日が近いのかも知れません。起業に関しては何もベンチャー企業や起業家だけのものではありません。
事業創造大国と言っても良いかも知れません。
企業内のカタリストを含めて、
広義のアントレプレナー(世界を変える人)の時代が来るかも知れないということです。
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