日本の病魔の一つは大企業がスタートアップや中小企業を「ステータスが低い存在」であると思い込んでいることにある
新しい市場のつくりかたの三宅先生の著書にそのことがかかれています(p140-145参照)。
是非、お読み頂きたい。私自身も大企業の時に多かれ少なかれそのような偏見を持っていたと思ってます。
前に某関西地区の地方銀行の「
新規事業系部門」からこんなこと言われたことがありました。色々市場に関して聞かれて「じゃ、説明にでも行きましょうか?」と何気なく言ったら「おたくの会社は何人?え?そんなに少ないんですか?ちょっと。。。」
別にお金貸してくれなんて言ってないし!!!
これが現実です。さて、そんな思いは起業側にいればいくらでもできますので、そのうらみが!?なんて小さい話はやめて、もっと大きく考えればこれが大企業が新規事業を興す上、スタートアップ企業と組むなどにおいて非常に大きな問題であると認識しているからです。
相手(スタートアップ)はリスクを取って市場を切り開こうとしているわけですから、能力も時に高いわけです。前記、書籍には「
残念ながら・・中小企業への偏見が・・」「
小さい組織=ステータスが低い組織とみられる」ということが説明してあります。これは会社の内部でも同じで、小さい部門だと
本流から外れた!という意識を持ってしまいます。しかし、こと新規事業を行う上では、「
大きい組織よりも小さい組織のほうが相対的優位性がある」と。
この点は私も買収した側、された側の両方を経験しましたが、非常に色濃く感じました。特にバイアウトなどでは買われた側の会社は成長して高いバリュエーション(企業価値)で買ってもらえれば完全な勝てば官軍状態です。一方、たいへん申し訳ないが買った方は普通のサラリーパーソンです。しかし、買った側は(問題は全く悪気はないし、できるだけ平等に見ようとしているながらも!)自分の持ち物扱いですので、そりゃぁうまく行きません。
問題はこれらが無意識の潜在意識にあることなんです。
多くの大手企業主導のアクセラレータで、スタートアップから下請け的な扱いを受けたという話をよく聞きます。これでは心は通いませんね。大企業の方も会社を辞めて起業した時はそのように扱われることにご留意を。
文化的に仕方がない部分はあるのかも知れませんが、新規事業を興す上ではかなり大きな問題ですので、特に大企業側の人は自分に常に言い聞かせても良いぐらいの留意が必要です。今一度、日本人が集団になった時、かつ、極限状態で
どんな問題が起きるかをおさらいしてみるのも良いと思います。
一方、大企業側でなんとかサポートしようと努力してくれた人の事はきっとスタートアップは忘れません。
会社と会社の前に、人と人という当たり前の事をもう一度思い出す必要がありますね。
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